第23回 はり師・きゅう師国家試験 |
医療概論
問題 1 情報保護法による患者情報の取り扱いについて正しいのはどれか。 1.  利用目的は特定しない。 2.  内容を更新しない。 3.  本人への開示を遅滞しない。 4.  苦情へは対処しない。
医療概論
問題 2 平成24年度衛生行政報告例による就業者数統計で最も少ない医療職種はどれか。 1.  はり師 2.  きゅう師 3.  柔道整復師 4.  あん摩マッサージ指圧師
医療概論
問題 3 介護保険制度の内容として正しいのはどれか。 1.  市町村および特別区が保険者である。 2.  65歳以上は第2号被保険者である。 3.  介護を要する状態の予防は給付対象外である。 4.  財源の80%は保険料による。
衛生学
問題 4 母乳栄養について誤っているのはどれか。 1.  乳児の感染症予防に役立つ。 2.  乳児の心理的発育によい影響がある。 3.  人工乳よりも経済的負担は少ない。 4.  母乳と人工乳は同じ成分である。
衛生学
問題 5 WHOのアルマ・アタ宣言で示されたのはどれか。 1.  ヘルスプロモーション 2.  インフオームド・コンセント 3.  ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則 4.  プライマリ・ヘルス・ケア
衛生学
問題 10 健康の保持・増進のために好ましくない生活習慣はどれか。 1.  1日1万歩の歩行 2.  1日100gのアルコール摂取 3.  1日5gの塩分摂取 4.  1日500gの野菜摂取
衛生学
問題 11 我が国の院内感染で問題となっている病原体はどれか。 1.  破傷風菌 2.  日本脳炎ウイルス 3.  鳥インフルエンザウイルス 4.  MRSA
関係法規
問題 12 医療法による特定機能病院に必要な要件はどれか。 1.  都道府県知事の承認 2.  高度医療を提供する能力 3.  救急医療を提供する能力 4.  200以上の患者を入院させるための施設
関係法規
問題 13 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律で専用の施術室として必要な面積はどれか。 1.  3.3平方メートル以上 2.  5.5平方メートル以上 3.  6.6平方メートル以上 4.  7.7平方メートル以上
関係法規
問題 14 施術所の名称として使用できるのはどれか。 1.  東京はりクリニック 2.  東京はり科医院 3.  東京きゅう治療院 4.  東京きゅう診療所
関係法規
問題 15 高齢者の医療の確保に関する法律における特定健康診査の対象者の年齢はどれか。 1.  20歳以上 2.  40歳以上 3.  65歳以上 4.  75歳以上
解剖学
問題 20 静脈と開口部の組合せで正しいのはどれか。 1.  海綿静脈洞---外頸静脈 2.  食道静脈---奇静脈 3.  橈側皮静脈---上腕静脈 4.  門脈---下大静脈
解剖学
問題 22 上行結腸について正しいのはどれか。 1.  肝臓の方形葉下面に接する。 2.  脾臓に接する。 3.  右結腸動脈が分布する。 4.  輪状ヒダを持つ。
解剖学
問題 24 硬膜について正しいのはどれか。 1.  硬膜は2葉からなる。 2.  小脳鎌は大脳と小脳の境となる。 3.  硬膜静脈洞は硬膜の内側に形成される。 4.  硬膜外腔は脳脊髄液により満たされる。
解剖学
問題 26 皮膚について正しいのはどれか。 1.  自由神経終末は侵害刺激を受容する。 2.  成人の右上肢は総面積の1/5を占める。 3.  パチニ小体は真皮乳頭に存在する。 4.  表皮は有棘細胞の分裂によって増殖する。
生理学
問題 27 健康成人において血圧低下を起こすのはどれか。 1.  血中ナトリウム濃度の上昇 2.  レニン分泌の増加 3.  心収縮力の増大 4.  細動脈の拡張
生理学
問題 28 ヘーリング・ブロイエル反射について正しいのはどれか。 1.  受容器は圧受容器である。 2.  求心路は交感神経である。 3.  反射中枢は視床下部にある。 4.  吸息中枢が抑制される。
生理学
問題 31 ホルモンとその効果器の組合せで正しいのはどれか。 1.  セクレチン---肝臓 2.  コレシストキニン---胆嚢 3.  ガストリン---膵臓 4.  エリスロポエチン---腎臓
生理学
問題 32 出産時の子宮収縮にかかわるホルモンはどれか。 1.  エストロゲン 2.  黄体形成ホルモン 3.  オキシトシン 4.  プロゲステロン
生理学
問題 33 神経線維の興奮伝導について正しいのはどれか。 1.  活動電位は隣接する神経線維に伝わる。 2.  無髄線維は有髄線維より伝導速度が速い。 3.  活動電位の大きさは伝導の途中で減衰する。 4.  有髄線維では跳躍伝導が起こる。
病理学
問題 44 癌と腫瘍マーカーの組合せで最も適切なのはどれか。 1.  肝細胞癌---HCG 2.  胃癌---CEA 3.  食道癌---CA19-9 4.  肺癌---PSA
臨床医学総論
問題 45 脳血管障害の後遺症でよくみられるのはどれか。 1.  起坐位 2.  エビ姿勢 3.  前かがみ姿勢 4.  マン・ウェルニッケ肢位
臨床医学総論
問題 46 血清CKの上昇がみられる疾患はどれか。 1.  関節リウマチ 2.  シェーグレン症候群 3.  多発性筋炎 4.  全身性エリテマトーデス
臨床医学総論
問題 47 皮膚症状と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  紫斑---アトピー性皮膚炎 2.  蝶形紅斑---全身性硬化症 3.  黄疸---全身性エリテマトーデス 4.  手掌紅斑---肝硬変
臨床医学総論
問題 48 麻痺について正しい組合せはどれか。 1.  四肢麻痺---両側の上下肢 2.  片麻痺---一側の上肢 3.  対麻痺---両側の上肢 4.  単麻痺---一側の上下肢
臨床医学総論
問題 50 下肢の徒手検査でないのはどれか。 1.  パトリックテスト 2.  モーレイテスト 3.  トーマステスト 4.  マックマレーテスト
臨床医学総論
問題 52 呼吸機能検査所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  拘束性障害---慢性閉塞性肺疾患(COPD) 2.  閉塞性障害---肺結核後遺症 3.  拡散能低下---特発性肺線維症 4.  気道過敏性亢進---心臓性喘息
臨床医学総論
問題 53 血圧について正しいのはどれか。 1.  血圧を測定する際は前腕を強く屈曲する。 2.  低血圧は動脈硬化の危険因子である。 3.  血圧は心臓の拡張期に最高となる。 4.  収縮期血圧と拡張期血圧の差を脈圧という。
臨床医学各論
問題 55 胆嚢癌について正しいのはどれか。 1.  女性に多い。 2.  胆石の合併は少ない。 3.  左季肋部痛が多い。 4.  AFPの上昇がみられる。
臨床医学各論
問題 56 尿所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  膿尿---急性糸球体腎炎 2.  褐色尿---ネフローゼ症候群 3.  血尿---尿管結石 4.  蛋白尿---前立腺肥大症
臨床医学各論
問題 57 口腔内所見と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  う歯---悪性貧血 2.  アフタ性口内炎---潰瘍性大腸炎 3.  舌炎---くる病 4.  口角炎---ビタミンA欠乏症
臨床医学各論
問題 61 骨疾患と病態の組合せで正しいのはどれか。 1.  くる病---ビタミンC欠乏 2.  骨軟化症---類骨の増加 3.  骨粗鬆症---骨量の増加 4.  多発性骨髄腫---骨硬化
臨床医学各論
問題 62 筋・腱疾患と運動機能検査の組合せで正しいのはどれか。 1.  胸郭出口症候群---ドロップアームサイン 2.  腱板損傷---ヤーガソンテスト 3.  進行性筋ジストロフイー---ガワーズサイン 4.  上腕骨外側上顆炎---ファレンテスト
臨床医学各論
問題 63 脊椎・脊髄疾患と身体所見の組合せで正しいのはどれか。 1.  脊髄ショック---痙性麻痺 2.  頸椎捻挫---バレー・リュー症状 3.  L3-L4椎間板ヘルニア---アキレス腱反射の低下 4.  腰部脊柱管狭窄症---鶏歩
臨床医学各論
問題 64 過度の動作と傷害の組合せで正しいのはどれか。 1.  腰部前屈---腰部脊椎分離症 2.  ジャンプ着地---膝蓋靱帯炎 3.  ボールキック---膝前十字靱帯損傷 4.  バットの素振り---手の舟状骨骨折
臨床医学各論
問題 65 頸椎症について正しいのはどれか。 1.  脊髄症型では一側の肩甲背部の疼痛が起こる。 2.  神経根型では深部反射亢進が起こる。 3.  関連痛型では手術療法が第1選択である。 4.  保存療法では頸椎牽引が有効である。
臨床医学各論
問題 67 僧帽弁狭窄症について正しいのはどれか。 1.  先天性が多い。 2.  心拍出量は増加する。 3.  左房圧は低下する。 4.  心房細動の合併が多い。
臨床医学各論
問題 68 狭心症について正しいのはどれか。 1.  心電図ではP波の変化が特徴である。 2.  発作時にはニトログリセリンが有効である。 3.  冠攣縮型による狭心症は日中に起こりやすい。 4.  不安定狭心症は心筋梗塞へ移行しにくい。
臨床医学各論
問題 71 自然気胸について正しいのはどれか。 1.  女性に多い。 2.  肥満者が多い。 3.  胸痛をきたすことが多い。 4.  緊張性気胸となることはない。
リハビリテーション医学
問題 73 社会的リハビリテーションはどれか。 1.  特別支援教育 2.  義肢装具療法 3.  障害者職業訓練 4.  訪問介護サービス
リハビリテーション医学
問題 74 半側空間無視の評価に用いる検査項目で正しいのはどれか。 1.  100から7を順番に引かせる。 2.  今日の日付を答えさせる。 3.  直線の中点に印をつけさせる。 4.  検者の母指と示指で輪をつくり模倣させる。
総合問題(基礎科目)
問題 75 「20歳の女性。呼吸困難、全身倦怠感の精査のため受診。胸部レントゲン写真で心拡大と肺うっ血を認めた。心エコー検査では左室内腔は著明に拡大し、心室中隔と左室後壁は薄くなっていた。」本疾患の所見で適切なのはどれか。 1.  尿量増加 2.  頸静脈怒張 3.  左房径縮小 4.  肺動脈圧低下
総合問題(基礎科目)
問題 76 「20歳の女性。呼吸困難、全身倦怠感の精査のため受診。胸部レントゲン写真で心拡大と肺うっ血を認めた。心エコー検査では左室内腔は著明に拡大し、心室中隔と左室後壁は薄くなっていた。」本疾患に最も有用な血液検査項目はどれか。 1.  ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド 2.  アルカリフォスファターゼ 3.  ロイシンアミノペプチダーゼ 4.  リパーゼ
総合問題(基礎科目)
問題 77 「45歳の男性。高血圧、頻拍発作の精査で受診。血中ナトリウム、カリウム値は正常範囲内であったが、腹部CTにて右副腎部に腫瘍病変を認めた。」本患者によくみられる所見はどれか。 1.  頭痛 2.  発汗量減少 3.  低血糖 4.  貧血
総合問題(基礎科目)
問題 78 「45歳の男性。、高血圧、頻拍発作の精査で受診。血中ナトリウム、カリウム値は正常範囲内であったが、腹部CTにて右副腎部に腫瘍病変を認めた。」本疾患の診断に最も有用な測定項目はどれか。 1.  尿中アルブミン 2.  尿中アミラーゼ 3.  血中カテコールアミン 4.  血中CK
総合問題(基礎科目)
問題 79 「70歳の男性。嚥下障害と体重減少で来院し、食道癌と診断された。さらに右眼瞼下垂と縮瞳が認められた。」本疾患について適切なのはどれか。 1.  腺癌が多い。 2.  中部食道に多い。 3.  化学療法は用いられない。 4.  予後は良い。
総合問題(基礎科目)
問題 80 「70歳の男性。嚥下障害と体重減少で来院し、食道癌と診断された。さらに右眼瞼下垂と縮瞳が認められた。」本症例にみられる合併症はどれか。 1.  上大静脈症候群 2.  反回神経麻痺 3.  顔面神経麻痺 4.  ホルネル症候群
リハビリテーション医学
問題 82 膝関節について正しいのはどれか。 1.  最大屈曲位では固定される。 2.  内側側副靱帯は伸展位でゆるむ。 3.  前十字靱帯は脛骨の前方移動を制限する。 4.  大腿二頭筋を内側ハムストリングスと呼ぶ。
リハビリテーション医学
問題 83 脳卒中の左大脳半球損傷でよくみられる障害はどれか。 1.  球麻痺 2.  失語症 3.  左片麻痺 4.  左半側空間無視
リハビリテーション医学
問題 84 第6頸髄節残存の頸髄損傷患者が行えるADLはどれか。 1.  プッシュアップを用いた座位移動 2.  両松葉杖使用での大振り歩行 3.  機能的把持装具を用いたつまみ動作 4.  スプリングバランサーを用いた食事動作
リハビリテーション医学
問題 85 小児疾患と障害の組合せで正しいのはどれか。 1.  ポリオ---球麻痺 2.  進行性筋ジストロフイー症---両麻痺 3.  二分脊椎---対麻痺 4.  ダウン症---片麻痺
リハビリテーション医学
問題 86 慢性閉塞性肺疾患患者に対する在宅での自主訓練で最も適切なのはどれか。 1.  口すぼめ呼吸 2.  叩打法 3.  スクイージング 4.  バイブレーション
リハビリテーション医学
問題 87 関節リウマチ患者によく用いる自助具はどれか。 1.  リーチャー 2.  筆談ボード 3.  ユニバーサルカフ 4.  トランスファーボード
リハビリテーション医学
問題 88 重症の筋萎縮性側索硬化症のリハビリテーションとして最も必要なのはどれか。 1.  低出力レーザーによる温熱療法 2.  ペグボードによる巧緻動作訓練 3.  バランスボードによるバランス訓練 4.  意思伝達装置によるコミュニケーション訓練
東洋医学概論
問題 91 臓腑の働きと五華の組合せで正しいのはどれか。 1.  精を蔵する---爪 2.  神を蔵する---毛 3.  血を蔵する---面色 4.  営を蔵する---唇
東洋医学概論
問題 92 元気の説明で正しいのはどれか。 1.  血とともに脈中を行く。 2.  清気とも言う。 3.  夜間に人体の陰の部を二十五周する。 4.  先天の精が変化生成したものである。
東洋医学概論
問題 93 経脈で表裏関係にある組合せはどれか 1.  太陰経---陽明経 2.  厥陰経---太陽経 3.  少陰経---陽明経 4.  少陽経---少陰経
東洋医学概論
問題 97 次の文で示す経脈病証はどれか。「上肢がひきつり、手掌のほてりがある。胸苦しく、精神的に不安定である。」 1.  肺経 2.  心経 3.  心包経 4.  三焦経
東洋医学概論
問題 98 次の文で示す患者の病証で適切なのはどれか。「16歳の男子。試験前になると食欲不振、腹部膨満感が起こる。腹鳴や腹痛を伴う下痢を頻発する。」 1.  脾胃の湿熱 2.  肝腎の陰虚 3.  脾腎の陽虚 4.  肝脾の不調
東洋医学概論
問題 99 「56歳の男性。主訴は食欲不振。腹部の痞えや膨満感、重痛を伴う。口が粘る、口苦、臭いの強い下痢がみられる。」最も適切な病証はどれか。 1.  気滞 2.  陽虚 3.  陰虚 4.  湿熱
東洋医学概論
問題 100 「56歳の男性。主訴は食欲不振。腹部の痞えや膨満感、重痛を伴う。口が粘る、口苦、臭いの強い下痢がみられる。」本患者の病証でみられる脈状はどれか。 1.  濇脈 2.  滑脈 3.  結脈 4.  細脈
東洋医学概論
問題 101 次の文で示す経脈病証に対し、難経六十九難の治療法則を考慮して施術を行う場合、最も適切な経穴はどれか。「顔色が黒ずむ、呼吸が苦しく咳がでる、立ちくらみ、食欲がない、寝ることを好んで起きたがらない。」 1.  太渓 2.  大都 3.  曲泉 4.  経渠
経絡経穴概論
問題 104 経穴間の組合せで最も長いのはどれか。 1.  大腸経の下合穴---条口 2.  脾経の郄穴---漏谷 3.  大腸経の土穴---手三里 4.  三焦の募穴---建里
経絡経穴概論
問題 106 耳珠と下顎骨関節突起の間の陥凹部で縦に並ぶ経穴が属さない経脈はどれか。 1.  胃経 2.  胆経 3.  三焦経 4.  小腸経
経絡経穴概論
問題 107 足の太陰経の絡穴の取穴で正しいのはどれか。 1.  第1中足指節関節内側の遠位陥凹部 2.  第1中足指節関節内側の近位陥凹部 3.  第1中足骨底内側の前下方 4.  舟状骨粗面と内果尖の中央陥凹部
経絡経穴概論
問題 111 腰眼の取穴法で正しいのはどれか。 1.  第2腰椎棘突起下縁、外方3寸5分 2.  第3腰椎棘突起下縁、外方3寸5分 3.  第4腰椎棘突起下縁、外方3寸5分 4.  第5腰椎棘突起下縁、外方3寸5分
経絡経穴概論
問題 112 経穴とその部にある筋の支配神経の組合せで正しいのはどれか。 1.  温溜---尺骨神経 2.  外関---正中神経 3.  三陰交---脛骨神経 4.  足三里---浅腓骨神経
経絡経穴概論
問題 113 大腿部にある郄穴への刺鍼部位はどれか。 1.  外側広筋と大腿直筋腱外縁の間、膝蓋骨底の上方2寸 2.  腸脛靱帯の後方、膝窩横紋の上方7寸 3.  大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋の上方1寸 4.  薄筋と縫工筋の間、膝蓋骨底の上方4寸
経絡経穴概論
問題 114 トリガーポイントの特徴を示す反応はどれか。 1.  関連痛の出現 2.  皮膚の知覚過敏 3.  皮膚温の上昇 4.  皮膚通電抵抗の上昇
東洋医学臨床論
問題 115 次の文で示す病証について、八脈交会穴を用いた治療で最も適切なのはどれか。「背中がこわばり、陰の部が緩んで陽の部がひきつる。」 1.  内関と公孫 2.  外関と足臨泣 3.  申脈と後渓 4.  照海と列欠
東洋医学臨床論
問題 116 次の文で示す患者の病証に対し、募穴を用いて治療を行う際、最も適切なのはどれか。「43歳の女性。子育てと仕事の両立で倦怠感と下腿のだるさが常にある。顔色は黄色で艶がなく、下痢をしやすい。舌質は淡、脈は虚。」 1.  期門 2.  章門 3.  京門 4.  石門
東洋医学臨床論
問題 117 次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。「69歳の男性。主訴は呼吸促迫。冬になると症状が増悪する。少し動くだけで息切れが起こる。手足は冷たく、淡は希薄で色は白っぽい。舌質は淡白、脈は弱。」 1.  気虚 2.  血虚 3.  陰虚 4.  陽虚
東洋医学臨床論
問題 118 鍼施術が有効な睡眠障害で最も適切なのはどれか。 1.  閉塞性無呼吸症候群 2.  レム睡眠行動障害 3.  交替勤務性睡眠障害 4.  単純性睡眠障害
東洋医学臨床論
問題 119 神経痛と局所治療穴の組合せで正しいのはどれか。 1.  大後頭神経痛---天柱 2.  小後頭神経痛---脳戸 3.  大耳介神経痛---聴会 4.  眼神経痛---四白
東洋医学臨床論
問題 120 中指背側の痛みを認める患者に対し、罹患部のデルマトームを考慮した治療穴で適切なのはどれか。 1.  手三里 2.  外関 3.  消濼 4.  少海
東洋医学臨床論
問題 121 次の文で示す症例で最も疑うべき障害部位はどれか。「68歳の女性。主訴は左殿部の痛み。ローゼル・ネラトン線を指標とした検査で左側に異常を認めた。ニュートンテスト陰性。」 1.  股関節 2.  恥骨結合 3.  仙腸関節 4.  腰椎椎間関節
東洋医学臨床論
問題 122 シェーグレン症候群のドライマウスに対する低周波鍼通電療法の刺鍼部位で最も適切なのはどれか。 1.  翳風と下関 2.  陽白と瞳子髎 3.  頷厭と率谷 4.  完骨と天柱
東洋医学臨床論
問題 123 次の文で示す症例について、障害部位と経脈流注を考慮して行う治療穴で適切なのはどれか。「35歳の女性。左側の第1指から第3指の指腹にしびれを感じる。患者の両手背を合わせ手関節の掌屈を強制させると、数秒後に手指のしびれが増強した。」 1.  通里 2.  郄門 3.  会宗 4.  温溜
東洋医学臨床論
問題 124 絞扼性神経障害について罹患神経と筋の組合せで正しいのはどれか。 1.  腕神経叢---肩甲挙筋 2.  正中神経---円回内筋 3.  橈骨神経---長掌筋 4.  尺骨神経---母指対立筋
東洋医学臨床論
問題 125 次の文で示す患者への初期対応で適切でないのはどれか。「86歳の女性。8月の日中に開かれたゲートボール大会でめまい感、悪心、軽い頭痛を訴えた。発汗量は少ない。バイタルサインに異常は認めない。」 1.  木陰に寝かせる。 2.  鼠径部に氷のうを当てる。 3.  自動体外式除細動器(AED)を使う。 4.  スポーツドリンクを飲ませる。
東洋医学臨床論
問題 126 次の文で示す症例について、施術対象となる椎間関節部位で最も適切なのはどれか。「19歳の男性。体操競技選手。体幹のひねり動作時に腰部に違和感を訴え、近医にて分離すべり症と診断された。母趾の背屈力が弱い。」 1.  L2-L3間 2.  L3-L4間 3.  L4-L5間 4.  L5-S1間
東洋医学臨床論
問題 127 次の文で示す症例に対する鍼施術で治療対象となる筋はどれか。「17歳の女子。陸上部の長距離選手。練習開始時、脛骨内側縁の中1/3と下1/3の境界付近に軽い痛みを覚えるようになったが、日常生活に支障はない。エックス線像に異常は認めない。」 1.  長母指伸筋 2.  前脛骨筋 3.  ヒラメ筋 4.  長腓骨筋
東洋医学臨床論
問題 128 消穀善飢を伴う消渇病の食事療法について、最も摂取を控えなければならない味はどれか。 1.  酸味 2.  苦味 3.  甘味 4.  辛味
東洋医学臨床論
問題 129 「51歳の女性。主訴は股関節の痛み。痛みのため台所の立ち仕事が長く続けられない。近医にて変形性股関節症と診断された。」パトリックテストの操作として適切なのはどれか。 1.  右の股関節を90度屈曲位に保ったまま膝だけを伸展させる。 2.  右膝を胸に近づけるように股関節と膝を深く曲げる。 3.  右足を左膝の上に乗せ股関節を開排させた後、右膝の内側を下方に押す。 4.  右足を左膝の外側にもっていき右膝の外側を健側方向に押す。
東洋医学臨床論
問題 130 「51歳の女性。主訴は股関節の痛み。痛みのため台所の立ち仕事が長く続けられない。近医にて変形性股関節症と診断された。」この患者に勧める運動指導で最も適切なのはどれか。 1.  散歩 2.  水中歩行 3.  ラジオ体操 4.  スクワット
東洋医学臨床論
問題 131 次の文で示す患者の患側に対する低周波鍼通電療法の刺鍼部位で最も適切なのはどれか。「48歳の女性。右側の立脚相で明らかな左骨盤の沈下を認める。」 1.  肓門と腰眼 2.  次髎と膀胱兪 3.  維道と足五里 4.  居髎と環跳
東洋医学臨床論
問題 132 湿熱式ホットパックの用法について正しいのはどれか。 1.  80℃のお湯で加温したものを用いる。 2.  患部との間に2、3枚のバスタオルを挟む。 3.  全体をビニールで包みタオルにのせる。 4.  治療時間は5分を目安とする。
東洋医学臨床論
問題 133 「38歳の女性。転職をきっかけに月経痛が増悪した。仕事が忙しくなるとイライラして症状もひどくなる。鍼灸院で肝気鬱結と言われた。」最も現れやすい所見はどれか。 1.  心下痞鞭 2.  視力減退 3.  梅核気 4.  緩脈
東洋医学臨床論
問題 134 「38歳の女性。転職をきっかけに月経痛が増悪した。仕事が忙しくなるとイライラして症状もひどくなる。鍼灸院で肝気鬱結と言われた。」本患者が次の文で示す経過をたどった。現在の病証はどれか。「怒りの程度が徐々に激しくなり、自分で制御できなくなっていたが、その後、一旦治まり、それとともに目のかすみや手足のほてり、腰痛を自覚するようになった。現在はそれらの症状とともに軽い怒りと頭部の脹痛を覚えるようになった。」 1.  肝血虚 2.  肝腎陰虚 3.  肝火上炎 4.  肝陽上亢
総合問題(専門科目)
問題 135 「35歳の女性。左側の首の付け根付近のこり感が強い。大杼から上方に引いた線が僧帽筋上部線維の前縁を超えたところの陥凹部に顕著な圧痛・硬結を認めた。頸部の右側屈で左頸部外側から肩甲骨上角にかけて伸張痛がある。上肢症状はない。」罹患筋として最も適切なのはどれか。 1.  肩甲挙筋 2.  頭半棘筋 3.  中斜角筋 4.  小菱形筋
総合問題(専門科目)
問題 136 「35歳の女性。左側の首の付け根付近のこり感が強い。大杼から上方に引いた線が僧帽筋上部線維の前縁を超えたところの陥凹部に顕著な圧痛・硬結を認めた。頸部の右側屈で左頸部外側から肩甲骨上角にかけて伸張痛がある。上肢症状はない。」本症例に低周波鍼通電療法を行う場合、陥凹部の圧痛・硬結部と組合せる刺鍼点として最も適切なのはどれか。 1.  風池 2.  肩井 3.  曲垣 4.  肩外兪
総合問題(専門科目)
問題 137 「65歳の男性。1か月前から右足の冷えと歩行中の痛みが出るようになった。休むと痛みが軽減し、再び歩くことができる。ただし、前屈み姿勢により痛みは変化しなかった。痛みの部位はふくらはぎと足底。動脈の触診では膝窩動脈の拍動を確認できたが、右側下腿の動脈拍動は減弱。」歩行中の痛みを起こす原因はどれか。 1.  L5神経根の刺激 2.  筋肉の虚血 3.  末梢神経の炎症 4.  筋肉の内圧上昇
総合問題(専門科目)
問題 138 「65歳の男性。1か月前から右足の冷えと歩行中の痛みが出るようになった。休むと痛みが軽減し、再び歩くことができる。ただし、前屈み姿勢により痛みは変化しなかった。痛みの部位はふくらはぎと足底。動脈の触診では膝窩動脈の拍動を確認できたが、右側下腿の動脈拍動は減弱。」拍動の減弱を呈する動脈に向けた刺鍼で、足の冷えと痛みを治療するのに適切な経穴はどれか。 1.  衝門 2.  委中 3.  太渓 4.  太衝
総合問題(専門科目)
問題 139 「57歳の女性。閉経は54歳。最近、顔のほてりと発汗が頻発し、耳鳴り、めまい、手足のほてり、腰部の重だるさ、肩こりを随伴し受診した。ホルモン検査で異常が指摘された。舌質は暗紅、舌苔は少なくやや乾燥。脈は細数。小腹不仁が認められた。」患者のホルモン検査で血中濃度が基準値より高いのはどれか。 1.  エストラジオール 2.  ゴナドトロピン 3.  バソプレシン 4.  プロスタグランジンF2a
総合問題(専門科目)
問題 140 「57歳の女性。閉経は54歳。最近、顔のほてりと発汗が頻発し、耳鳴り、めまい、手足のほてり、腰部の重だるさ、肩こりを随伴し受診した。ホルモン検査で異常が指摘された。舌質は暗紅、舌苔は少なくやや乾燥。脈は細数。小腹不仁が認められた。」患者の病証への治療方針で適切なのはどれか。 1.  心血を補う 2.  肝陽を抑える 3.  腎陰を補う 4.  瘀血を除く
鍼理論
問題 141 毫鍼について誤っているのはどれか。 1.  鍼体長は鍼根から鍼尖までをいう。 2.  3番鍼は20号鍼である。 3.  1寸3分の鍼体長は50mmである。 4.  鍼尖の形状に松葉型がある。
鍼理論
問題 142 押手の周囲圧の目的はどれか。 1.  鍼体を保持する。 2.  刺鍼部の皮膚を圧迫する。 3.  押手がずれないようにする。 4.  筋肉の緊張状態をはかる。
鍼理論
問題 146 有害事象と予防・処置の組合せで正しいのはどれか。 1.  刺鍼後の違和感---副刺激術 2.  抜鍼困難---返し鍼 3.  気胸---丹念な揉揑 4.  鍼の抜き忘れ---鍼管数と抜鍼数の照合
鍼理論
問題 147 鍼施術における感染症対策として最も有効なのはどれか。 1.  エアータオル 2.  クリーン・ニードル・テクニック 3.  ベースン法 4.  逆性石けんを用いた手洗い
鍼理論
問題 149 右腓腹筋の緊張が亢進しているとき、右承山に刺鍼したところ筋緊張が軽減した。関与したと考えられるのはどれか。 1.  相反抑制 2.  屈曲反射 3.  自原抑制 4.  伸張反射
灸理論
問題 151 良質艾の特徴で正しいのはどれか。 1.  芳香が少ない。 2.  淡黄白色である。 3.  燃焼時の最高温度が高い。 4.  繊維が粗い。
灸理論
問題 155 施灸部の化膿を防止する対策として最も適切なのはどれか。 1.  壮数を重ねる際にずらして施灸する。 2.  艾炷の底面積を広くする。 3.  施灸部に生じた水庖の排液を行う。 4.  施灸部の消毒を行う。
灸理論
問題 157 施灸により局所の鎮痛に作用するのはどれか。 1.  交感神経活動の亢進 2.  ストレス蛋白質の産生 3.  皮膚血流の増加 4.  筋収縮
灸理論
問題 158 「45歳の女性。両下腿に冷えを訴えて来院。愁訴を改善する目的で、両側の三陰交に半米粒大の透熱灸5壮の施術を行った。」目的とした治療的作用はどれか。 1.  防衛作用 2.  矯正作用 3.  鎮静作用 4.  誘導作用
灸理論
問題 159 「45歳の女性。両下腿に冷えを訴えて来院。愁訴を改善する目的で、両側の三陰交に半米粒大の透熱灸5壮の施術を行った。」施灸部に生じた膨隆に関与するのはどれか。 1.  エンケファリン 2.  伸展受容器 3.  サブスタンスP 4.  高閾値機械受容器
灸理論
問題 160 透熱灸により好中球の遊走性を最も高めるのはどれか。 1.  ロイコトリエンB4 2.  ブラジキニン 3.  プロスタグランジンE2 4.  ヒスタミン