第24回 はり師・きゅう師国家試験 |
医療概論
問題 3 緩和医療について正しいのはどれか。 1.  病気の早い段階で始めてはならない。 2.  疾病の根治を目指すものではない。 3.  がん患者以外に適用してはならない。 4.  心理的な痛みへの対応は不要である。
衛生学
問題 4 疫学について正しいのはどれか。 1.  罹患率はある時点のその疾病の有無の率である。 2.  有病率はある期間内の疾病の発生の率である。 3.  合計特殊出生率は1人の女性が一生の間に産む子供の数の指標である。 4.  国勢調査は7年に1回行われる。
衛生学
問題 6 2000年に策定された食生活指針で誤っているのはどれか。 1.  食事のバランスをとる。 2.  穀類は少ない方がよい。 3.  日々の活動に見合った食事量をとる。 4.  規則正しく食事する。
衛生学
問題 8 我が国における平成24年の乳児死亡の原因で最も多いのはどれか。 1.  先天奇形 2.  悪性新生物 3.  不慮の事故 4.  乳幼児突然死症候群
衛生学
問題 10 我が国の産業保健に関して誤っているのはどれか。 1.  環境モニタリングは作業管理である。 2.  最も多く認定される業務上疾病は腰痛症である。 3.  50人以上働く事業所は産業医を置かなければならない。 4.  有害業務の特殊健康診断は6か月に1回実施しなければならない。
衛生学
問題 11 我が国の保険医療分野の国際協力について正しいのはどれか。 1.  政府開発援助(ODA)は無償資金協力を行っていない。 2.  日本はWHOの南東アジア事務局に属している。 3.  二国間協力の実施機関は国際協力機構(JICA)である。 4.  非政府組織(NGO)による医療協力は実施していない。
関係法規
問題 12 はり師、きゅう師として業務を開始できるのはどれか。 1.  学校または養成施設を卒業したとき 2.  はり師、きゅう師国家試験に合格したとき 3.  はり師、きゅう師名簿に登録されたとき 4.  施術所の開設届を出したとき
関係法規
問題 13 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律で施術所の開設に関する届出事項でないのはどれか。 1.  施術所の名称 2.  開設の場所 3.  施術者以外の従業員の氏名 4.  構造設備の概要及び平面図
関係法規
問題 14 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律で欠格事由でないのはどれか。 1.  罰金以上の刑に処せられた者 2.  麻薬、大麻又はあへんの中毒者 3.  自己破産した者 4.  心身の障害により業務を適正に行えない者として厚生労働省令で定めるもの
解剖学
問題 17 頸椎について正しいのはどれか。 1.  生理的後弯がある。 2.  椎骨動脈は第7頸椎の横突孔を通る。 3.  環椎後頭関節は頭部の屈伸に関与する。 4.  環椎横靱帯は歯突起前面を覆う。
解剖学
問題 18 関節について正しいのはどれか。 1.  胸鎖関節には関節円板が存在する。 2.  肩関節で関節唇は上腕骨頭に付着する。 3.  腕尺関節は車軸関節である。 4.  手関節で尺骨は舟状骨に接する。
解剖学
問題 19 下肢の骨について正しいのはどれか。 1.  距骨には載距突起がある。 2.  腓骨にはヒラメ筋線がある。 3.  脛骨には粗線がある。 4.  大腿骨には恥骨筋線がある。
解剖学
問題 22 心臓について正しいのはどれか。 1.  心内膜と心外膜の間が心膜腔である。 2.  プルキンエ線維は線維三角を貫く。 3.  乳頭筋の収縮で房室弁が開く。 4.  冠状静脈洞は右心房に開口する。
解剖学
問題 23 鼻腔について正しいのはどれか。 1.  キーゼルバッハ部位は鼻腔の外側壁にある。 2.  鼻前庭は単層円柱上皮で覆われる。 3.  蝶形骨洞は中鼻道に開口する。 4.  嗅上皮は総鼻道の上部にある。
解剖学
問題 24 小腸について正しいのはどれか。 1.  粘膜上皮は多列円柱上皮である。 2.  粘膜固有層にパイエル板がある。 3.  全長にわたって腸間膜がある。 4.  表面に腹膜垂がある。
解剖学
問題 25 下垂体について正しいのはどれか。 1.  第4脳室底部に突出する。 2.  腺性下垂体は前方に位置する。 3.  神経性下垂体は咽頭に由来する。 4.  下垂体ホルモンは下垂体門脈系により標的器官に達する。
生理学
問題 30 外気温が上昇すると起こるのはどれか。 1.  皮膚血流量が減少する。 2.  汗腺支配の交感神経活動が低下する。 3.  抗利尿ホルモンの分泌量が増加する。 4.  甲状腺ホルモンの分泌量が増加する。
生理学
問題 31 糸球体における有効ろ過圧の計算式で正しいのはどれか。 1.  糸球体血圧十血漿膠質浸透圧十ボーマン嚢内圧 2.  糸球体血圧十血漿膠質浸透圧一ボーマン嚢内圧 3.  糸球体血圧一血漿膠質浸透圧十ボーマン嚢内圧 4.  糸球体血圧一血漿膠質浸透圧一ボーマン嚢内圧
生理学
問題 34 抑制性伝達物質としてのみ働くのはどれか。 1.  アセチルコリン 2.  ガンマアミノ酪酸 3.  ノルアドレナリン 4.  グルタミン酸
生理学
問題 35 筋収縮においてATPのエネルギーを必要とするのはどれか。 1.  横行小管の電気的興奮 2.  筋小胞体からのカルシウムイオンの放出 3.  トロポニンとカルシウムイオンの結合 4.  ミオシン頭部の変位
生理学
問題 36 運動反射と反射中枢の組合せで正しいのはどれか。 1.  横隔膜反射---脊髄 2.  屈曲反射---延髄 3.  立ち直り反射---橋 4.  緊張性頸反射---中脳
生理学
問題 37 臓器移植の拒絶反応で、移植された臓器を直接攻撃するのはどれか。 1.  好中球 2.  形質細胞 3.  キラーT細胞 4.  マクロファージ
臨床医学総論
問題 46 疾患と診察所見の組合せでよくみられるのはどれか。 1.  鉄欠乏性貧血---歯肉出血 2.  巨赤芽球性貧血---関節内出血 3.  腎性貧血---血尿 4.  再生不良性貧血---鼻出血
臨床医学総論
問題 47 レイノー現象がみられるのはどれか。 1.  原発性アルドステロン症 2.  アジソン病 3.  全身性硬化症(強皮症) 4.  パーキンソン病
臨床医学総論
問題 49 知覚障害の型と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  分節性---脊髄空洞症 2.  片側性---ブラウンセカール症候群 3.  解離性---横断型脊髄損傷 4.  手袋靴下型---多発性神経炎
臨床医学総論
問題 51 肩関節の診察法と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  ペインフルアークサイン---棘上筋腱損傷 2.  スピードテスト---上腕三頭筋腱炎 3.  アプリヘンションサイン---肩関節周囲炎 4.  ドロップアームサイン---大円筋断裂
臨床医学総論
問題 52 成人のバイタルサインで異常所見はどれか。 1.  体温36.5℃ 2.  血圧110/70mmHg 3.  呼吸数18回/分 4.  脈拍110回/分
臨床医学総論
問題 53 顔貌と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  仮面様顔貌---肝硬変 2.  満月様顔貌---クッシング症候群 3.  無欲状顔貌---狭心症 4.  ヒポクラテス顔貌---バセドウ病
臨床医学各論
問題 55 まだら認知症がよくみられるのはどれか。 1.  パーキンソン病 2.  アルツハイマー型老年認知症 3.  ピック病 4.  脳血管性認知症
臨床医学各論
問題 56 悪性貧血について正しいのはどれか。 1.  伴性劣性遺伝である。 2.  抗内因子抗体が陽性となる。 3.  正球性貧血を呈する。 4.  ビタミンB1投与が有効である。
臨床医学各論
問題 57 急性ウイルス性肝炎で正しいのはどれか。 1.  A型肝炎では発熱がよくみられる。 2.  B型肝炎では垂直感染はみられない。 3.  C型肝炎では劇症化することが多い。 4.  E型肝炎では生鮮魚介類摂取が原因となることが多い。
臨床医学各論
問題 58 月経異常の原因とならないのはどれか。 1.  ネフローゼ症候群 2.  クッシング症候群 3.  子宮筋腫 4.  神経性食思不振症
臨床医学各論
問題 59 全身性エリテマトーデスについて正しいのはどれか。 1.  関節変形がみられる。 2.  高齢女性に発症頻度が高い。 3.  血清補体価上昇を認める。 4.  白血球数減少がみられる。
臨床医学各論
問題 60 前立腺肥大症について正しいのはどれか。 1.  若年者に多い。 2.  夜間頻尿がみられる。 3.  蛋白尿がみられる。 4.  下腹痛を伴うことが多い。
臨床医学各論
問題 63 徒手検査と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  トムゼンテスト---頸肩腕症候群 2.  ライトテスト---肘部管症候群 3.  ファレンテスト---手根管症候群 4.  ヤーガソンテスト---腱板損傷
臨床医学各論
問題 64 装具と疾患の組合せで正しいのはどれか。 1.  ミルウォーキーブレース---側弯症 2.  ボストンブレース---斜頸 3.  デニスブラウン副子---発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼) 4.  リーメンビューゲル装具---先天性内反足
臨床医学各論
問題 65 外傷性肩関節脱臼について正しいのはどれか。 1.  若年者の初回脱臼は反復性に移行しやすい。 2.  高齢者では上腕骨大結節骨折の合併はまれである。 3.  後方脱臼が最も多い。 4.  整復後は可及的早期に可動域訓練を開始する。
臨床医学各論
問題 66 硬膜外麻酔について正しいのはどれか。 1.  局所麻酔薬をくも膜下腔に注入する。 2.  出血性素因のある患者でも安全に行える。 3.  頸部に用いることができる。 4.  効果発現は脊椎麻酔よりも早い。
臨床医学各論
問題 67 肺炎について正しいのはどれか。 1.  原因はウイルス感染が多い。 2.  若年者は高齢者と比較して死亡する危険性が高い。 3.  肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されている。 4.  マイコプラズマ肺炎では湿性咳嗽が多い。
臨床医学各論
問題 68 心房細動について正しいのはどれか。 1.  若年者で罹患率が高い。 2.  僧帽弁狭窄症は原因となる。 3.  くも膜下出血の発症リスクとなる。 4.  心電図では異常Q波の出現が特徴である。
臨床医学各論
問題 69 高尿酸血症について正しいのはどれか。 1.  ヒスタミンと関連がある。 2.  尿管結石の原因となる。 3.  痛風発作の初発部位は手の指節間関節である。 4.  自己免疫疾患である。
臨床医学各論
問題 72 肺気腫について正しいのはどれか。 1.  漏斗胸がみられる。 2.  呼吸音が減弱する。 3.  吸気が延長する。 4.  残気量が減少する。
リハビリテーション医学
問題 73 ICFの活動制限に対するアプローチで正しいのはどれか。 1.  利き手交換 2.  トイレ改造 3.  上肢機能訓練 4.  デイサービス利用
リハビリテーション医学
問題 74 急性期リハビリテーションの内容で正しいのはどれか。 1.  排痰訓練 2.  入浴動作訓練 3.  職業前訓練 4.  階段昇降訓練
総合問題(基礎科目)
問題 75 「48歳の女性。2年前、左手のこわばりがみられ、その後、近位指節間関節から始まる左指の関節痛と腫れが生じ、さらに右指の関節も痛みだした。現在では、両側の手・膝関節にも関節炎がみられる。光過敏や嚥下障害はない。」本疾患で陽性となるのはどれか。 1.  リウマトイド因子 2.  LE細胞 3.  抗Jo-1抗体 4.  抗トポイソメラーゼI抗体(抗Scl-70抗体)
総合問題(基礎科目)
問題 76 「48歳の女性。2年前、左手のこわばりがみられ、その後、近位指節間関節から始まる左指の関節痛と腫れが生じ、さらに右指の関節も痛みだした。現在では、両側の手・膝関節にも関節炎がみられる。光過敏や嚥下障害はない。」本疾患でよくみられるのはどれか。 1.  ハンマー指 2.  ヘバーデン結節 3.  Z型変形 4.  ブシャール結節
総合問題(基礎科目)
問題 77 「28歳の女性。上肢の痛み、だるさ、しびれを訴える。上肢下垂時に症状が増悪する。首が長く、姿勢が悪い。モーレイテスト、アドソンテスト陽性。」最も考えられる疾患はどれか。 1.  変形性頸椎症 2.  頸椎椎間板ヘルニア 3.  頸椎捻挫 4.  胸郭出口症候群
総合問題(基礎科目)
問題 78 「28歳の女性。上肢の痛み、だるさ、しびれを訴える。上肢下垂時に症状が増悪する。首が長く、姿勢が悪い。モーレイテスト、アドソンテスト陽性。」本症例で治療対象となる筋はどれか。 1.  小胸筋 2.  斜角筋 3.  胸鎖乳突筋 4.  肩甲挙筋
総合問題(基礎科目)
問題 79 「50歳の男性。大酒家である。軽度の意識障害で受診した。眼球の黄染、胸部のクモ状血管拡張と著明な腹水がみられた。また、上肢の不規則な運動が認められた。」本症例でみられる上肢の所見はどれか。 1.  けいれん 2.  バリスム 3.  アテトーゼ 4.  振戦
総合問題(基礎科目)
問題 80 「50歳の男性。大酒家である。軽度の意識障害で受診した。眼球の黄染、胸部のクモ状血管拡張と著明な腹水がみられた。また、上肢の不規則な運動が認められた。」本疾患でよくみられる合併症はどれか。 1.  大動脈瘤 2.  食道静脈瘤 3.  マロリー・ワイス症候群 4.  大腸憩室炎
リハビリテーション医学
問題 81 標準失語症検査においてブローカ失語の正解率が最も低い項目はどれか。 1.  聴く 2.  読む 3.  話す 4.  復唱
リハビリテーション医学
問題 82 正常歩行について正しいのはどれか。 1.  歩行速度が遅くなると二重支持期は短くなる。 2.  1歩行周期に一側の膝関節は2回屈曲する。 3.  一側の踵接地からつま先離れまでを1歩という。 4.  一側の踵と他側のつま先との間の距離を歩隔という。
リハビリテーション医学
問題 83 脳卒中の肩手症候群に対するリハビリテーションで正しいのはどれか。 1.  温熱療法は禁忌である。 2.  頸椎牽引が有効である。 3.  関節可動域訓練は禁忌である。 4.  星状神経節ブロックが有効である。
リハビリテーション医学
問題 84 第7頸髄節残存の脊髄損傷後に生じる合併症とその対応の組合せで最も適切なのはどれか。 1.  起立性低血圧---座位保持 2.  殿部褥瘡---プッシュアップ 3.  排尿障害---持続留置カテーテル 4.  自律神経過反射---下肢弾性ストッキング
リハビリテーション医学
問題 85 我が国において1990年以降の下肢切断の原因として最も多いのはどれか。 1.  外傷 2.  骨髄炎 3.  骨肉腫 4.  糖尿病性壊疽
リハビリテーション医学
問題 86 急性心筋梗塞後のリハビリテーションについて最も適切なのはどれか。 1.  外来では行わない。 2.  6週間プログラムで行う。 3.  負荷試験をしながら進める。 4.  最大酸素摂取量での心拍数まで行う。
リハビリテーション医学
問題 87 変形性股関節症に対する運動療法で最も適切なのはどれか。 1.  階段昇降 2.  水中歩行 3.  ジョギング 4.  トランポリン
リハビリテーション医学
問題 88 パーキンソン病のヤール分類とリハビリテーションの組合せで最も適切なのはどれか。 1.  ステージⅠ---歩行訓練 2.  ステージⅡ---立ち上がり動作訓練 3.  ステージⅢ---立位バランス訓練 4.  ステージⅣ---電動車椅子操作訓練
東洋医学概論
問題 89 陰陽学説で同じ属性の組合せはどれか。 1.  内部---上部 2.  奇数---老年 3.  左側---衛気 4.  静止---急性
東洋医学概論
問題 93 外邪とその特徴の組合せで正しいのはどれか。 1.  火邪---動血 2.  風邪---収斂 3.  湿邪---遊走性 4.  寒邪---粘滞性
東洋医学概論
問題 94 次の文で示す症状の病因はどれか。「2日前から喉が痛む。鼻がつまり、頭が痛く、顔がむくむ。」 1.  風邪 2.  湿邪 3.  暑邪 4.  燥邪
東洋医学概論
問題 96 病証と症状の組合せで正しいのはどれか。 1.  肝血虚---目の充血 2.  脾気虚---内臓下垂 3.  心陽虚---盗汗 4.  肺陰虚---壮熱
東洋医学概論
問題 97 次の文で示す経脈の病証はどれか。「48歳の女性。発汗、喉の腫れがあり、耳が聞こえにくく、耳鳴りが続く。」 1.  足の陽明経 2.  手の太陽経 3.  足の少陰経 4.  手の少陽経
東洋医学概論
問題 99 次の文で示す患者の腹診所見はどれか。「75歳の女性。半年前から膝に力が入らない。姿勢は前かがみで、1回の尿量が少なく、足がむくむ。」 1.  胸脇苦満 2.  虚里の動 3.  少(小)腹急結 4.  小腹不仁
東洋医学概論
問題 100 次の文で示す症状に対し、難経六十九難に基づく適切な治療穴はどれか。「食欲がなく、腹部膨満感、下痢があり、手足に無力感がある。」 1.  足関節後内側、内果尖とアキレス腱の間の陥凹部。 2.  手掌、第5中手指節関節の近位端と同じ高さ、第4・第5中手骨間 3.  前腕、橈骨下端の橈側で外側に最も突出した部位と橈骨動脈の間、手関節掌側横紋の上方1寸 4.  足内側、第1中足指節関節の近位陥凹部、赤白肉際
東洋医学概論
問題 101 次の文で示す症状に用いる刺法はどれか。「足から膝にかけて冷えがあり、水様便が出る。」 1.  短刺 2.  偶刺 3.  陰刺 4.  報刺
経絡経穴概論
問題 102 少海から神門までと同じ骨度はどれか。 1.  脛骨内側顆下縁から内果尖 2.  胸骨体下端から恥骨結合上縁 3.  足指尖から踵 4.  足三里から解渓
経絡経穴概論
問題 103 経穴の部位と動脈の組合せで正しいのはどれか。 1.  人迎---顔面動脈 2.  曲沢---尺骨動脈 3.  申脈---後脛骨動脈 4.  太衝---足背動脈
経絡経穴概論
問題 107 経穴と筋・腱の位置関係で正しいのはどれか。 1.  霊道は尺側手根屈筋腱の尺側にある。 2.  支正は尺側手根伸筋と小指伸筋の間にある。 3.  曲沢は上腕二頭筋腱の橈側にある。 4.  間使は長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間にある。
経絡経穴概論
問題 108 気衝との位置関係で正しいのはどれか。 1.  下方3寸に足五里がある。 2.  上方1寸に水道がある。 3.  外方2寸に衝門がある。 4.  内方5分に急脈がある。
経絡経穴概論
問題 109 取穴法で正しいのはどれか。 1.  豊隆は前脛骨筋の外縁、外果尖の上方6寸に取る。 2.  光明は腓骨の前縁、外果尖の上方5寸に取る。 3.  復溜はアキレス腱の前縁、内果尖の上方4寸に取る。 4.  中都は脛骨内側面の中央、内果尖の上方8寸に取る。
経絡経穴概論
問題 110 前腕部にある絡穴の部位はどれか。 1.  尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸 2.  尺骨頭橈側の陥凹部、手関節背側横紋の上方1寸 3.  尺骨の橈側縁、手関節背側横紋の上方3寸 4.  長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方3寸
経絡経穴概論
問題 112 奇穴の取穴と主治の組合せで正しいのはどれか。 1.  百会の前後左右の各1寸---胃炎 2.  翳風の後方約1寸---歯根炎 3.  足三里の下方約2寸---胆嚢炎 4.  中極の外方3寸---膀胱炎
経絡経穴概論
問題 113 奇穴の取り方で正しいのはどれか。 1.  内膝眼は膝関節部、膝蓋骨底上際中央の陥凹部に取る。 2.  痞根は第1腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸に取る。 3.  十七椎は後正中線上、第5腰椎棘突起下方の陥凹部に取る。 4.  腰痛点は手背、第2・第3および第3・第4中手骨底間の陥凹部の2点に取る。
東洋医学臨床論
問題 115 次の文で示す患者の病証に対する治療で、原絡配穴法(主証、客証を踏まえて原穴と絡穴を配穴する法)の原則として適切な治療穴の組合せはどれか。「38歳の女性。2週間前に右側の顔面神経麻痺を発症。ほぼ同時期に同側の大腿前外側から下腿前面に痛みがある。最近、右足の第1指から下腿内側の痛みが加わった。」 1.  太白---豊隆 2.  衝陽---公孫 3.  太白---公孫 4.  衝陽---豊隆
東洋医学臨床論
問題 116 変形性膝関節症の患者に対するSOAP方式による経過記録でPに相当するのはどれか。 1.  階段昇降時の膝の痛み 2.  膝関節の屈曲拘縮 3.  内側広筋の萎縮 4.  大腿四頭筋訓練
東洋医学臨床論
問題 118 機能性月経困難症の患者の治療でデルマトームを考慮して選穴する場合、適切でないのはどれか。 1.  関元 2.  脾兪 3.  三焦兪 4.  大腸兪
東洋医学臨床論
問題 119 異常歩行とその原因となる筋に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか。 1.  鶏歩---三陰交 2.  はさみ脚歩行---陽陵泉 3.  分回し歩行---足三里 4.  トレンデレンブルグ歩行---居髎
東洋医学臨床論
問題 120 末梢神経麻痺と罹患筋への低周波鍼通電療法で用いる経穴との組合せで正しいのはどれか。 1.  筋皮神経麻痺---外関・陽池 2.  橈骨神経麻痺---曲池・合谷 3.  正中神経麻痺---支正・小海 4.  尺骨神経麻痺---郄門・内関
東洋医学臨床論
問題 121 胃痛に対して行う低周波鍼通電療法で、デルマトームを応用した経穴の組合せとして正しいのはどれか。 1.  三焦兪---腎兪 2.  膈兪---肝兪 3.  玉枕---天柱 4.  大杼---肺兪
東洋医学臨床論
問題 122 次の文で示す患者の東洋医学的病態で適切なのはどれか。「65歳の男性。主訴は排尿痛。3年前から自覚するようになった。飲食の不摂生から便がすっきり出ないときに痛みが強くなり、下腹部の不快感を伴う。尿は色が濃くて量が少ない。舌質は紅、舌苔は黄膩。脈は滑数。」 1.  下焦の湿熱 2.  命門の火衰 3.  粛降の失調 4.  運化の低下
東洋医学臨床論
問題 123 「74歳の男性。農業に従事。主訴は頻尿と会陰部の不快感。10年前から尿が出始めるまでに時間がかかるようになった。就寝後、排尿のため2回は覚醒する。PSA値は正常範囲内である。会陰部の不快感が増強している。血尿、尿混濁は認めず、排尿痛はない。」本症例の疾患で最も適切なのはどれか。 1.  膀胱炎 2.  膀胱結石 3.  前立腺肥大症 4.  前立腺癌の進行期
東洋医学臨床論
問題 124 「74歳の男性。農業に従事。主訴は頻尿と会陰部の不快感。10年前から尿が出始めるまでに時間がかかるようになった。就寝後、排尿のため2回は覚醒する。PSA値は正常範囲内である。会陰部の不快感が増強している。血尿、尿混濁は認めず、排尿痛はない。」会陰部の症状緩和を目的に陰部神経への鍼施術を行う場合、刺鍼部位の目安となる体表点で最も適切なのはどれか。 1.  上後腸骨棘と坐骨結節下端内側を結ぶ線上の中点 2.  大転子と上後腸骨棘を結ぶ線の中点から直角下方3cmの点 3.  大転子と坐骨結節を結ぶ線上の内側3分の1の点 4.  大転子と仙尾関節を結ぶ線上の外側3分の1の点
東洋医学臨床論
問題 125 肩関節周囲炎の内旋制限に対し、拘縮している筋への施術で適切な経穴はどれか。 1.  肩井 2.  曲垣 3.  天宗 4.  中府
東洋医学臨床論
問題 126 「38歳の女性。1か月前から家事動作で右手首の橈側が痛むようになり、近医にてドケルバン病と診断された。湿布を続けたが徐々に痛みが増強したため来院。」病態を確認する目的で行うアイヒホッフテストの方法で正しいのはどれか。 1.  母指を中に入れて握った手の尺屈を指示する。 2.  母指を外にして握った手の尺屈を指示する。 3.  母指を中に入れて握った手の橈屈を指示する。 4.  母指を外にして握った手の橈屈を指示する。
東洋医学臨床論
問題 127 「38歳の女性。1か月前から家事動作で右手首の橈側が痛むようになり、近医にてドケルバン病と診断された。湿布を続けたが徐々に痛みが増強したため来院。」罹患筋に対する鍼施術で適切な経穴はどれか。 1.  孔最 2.  支溝 3.  遍歴 4.  手三里
東洋医学臨床論
問題 128 月経痛を訴える患者で鍼灸治療が最も適するのはどれか。 1.  16歳、月経周期は不定、月経1日目に強い疼痛がある。 2.  27歳、月経のたびに胸痛を伴う。 3.  42歳、過多月経で貧血もある。 4.  50歳、月経周期は不定、帯下があり不正性器出血がある。
東洋医学臨床論
問題 129 次の文で示す患者の仙骨部に施灸する場合、最も適切なのはどれか。「5歳の男児。夜間の遺尿が続いている。鍼灸治療は初めて。」 1.  焦灼灸 2.  打膿灸 3.  知熱灸 4.  透熱灸
東洋医学臨床論
問題 130 高齢者の運動器の機能評価に用いるのはどれか。 1.  PGCモラールスケール 2.  MMSE 3.  バーセルインデツクス 4.  ロコモ度テスト
東洋医学臨床論
問題 131 承山への刺鍼が最も有効なスポーツ外傷で陽性となる徒手検査はどれか。 1.  ラックマンテスト 2.  トンプソンテスト 3.  コーゼンテスト 4.  グラスピングテスト
東洋医学臨床論
問題 132 次の文で示す患者の病証に対し、循経取穴で瀉法を行う経穴はどれか。「36歳の男性。1か月前に右足の内がえし捻挫を起こした。現在、腫脹は取れたが、前距腓靱帯部の熱感と動作時の疼痛が残っている。下腿外側部の自発痛を伴う。ストレスが増すと痛みは強くなり口苦を自覚する。舌質は紅、舌辺の舌苔は剥落。脈は滑。」 1.  内庭 2.  侠渓 3.  行間 4.  然谷
東洋医学臨床論
問題 133 素問、霊枢、難経の「治未病」に関して誤っているのはどれか。 1.  病気になる前に予防する。 2.  病の兆候を早期に発見して早期に治療する。 3.  治療すべきタイミングが重要である。 4.  1つの臓を病めば治未病の概念からはずれる。
東洋医学臨床論
問題 134 頸椎の間欠牽引療法を座位で施行する場合、頸椎の牽引角度で最も適切なのはどれか。 1.  屈曲15度 2.  0度 3.  伸展15度 4.  伸展30度
総合問題(専門科目)
問題 135 「63歳の男性。手のふるえ、歩行困難、歯車様の筋強剛がみられる。」本患者の特徴的な手のふるえはどれか。 1.  コップをつかもうとするときのふるえ 2.  ゆっくりと踊るようなふるえ 3.  丸薬を丸めるような手指のふるえ 4.  細かい指先のふるえ
総合問題(専門科目)
問題 136 「63歳の男性。手のふるえ、歩行困難、歯車様の筋強剛がみられる。」本患者の臓腑病証に基づいて九刺による鍼治療を行う場合の組合せで適切なのはどれか。 1.  肺兪---太淵 2.  肝兪---太衝 3.  脾兪---太白 4.  心兪---神門
総合問題(専門科目)
問題 137 「42歳の男性。腹痛、腹部膨満感、食欲不振、軟便が2か月続いている。近医の診察で機能性胃腸症と言われた。ストレスが多い仕事に就いている。強いストレスがかかると症状が増悪する。舌苔は白膩。脈は弦。」最も適切な病証はどれか。 1.  脾胃の病証 2.  脾腎の病証 3.  肝胃の病証 4.  肝脾の病証
総合問題(専門科目)
問題 138 「42歳の男性。腹痛、腹部膨満感、食欲不振、軟便が2か月続いている。近医の診察で機能性胃腸症と言われた。ストレスが多い仕事に就いている。強いストレスがかかると症状が増悪する。舌苔は白膩。脈は弦。」本患者の腹痛の性質はどれか。 1.  隠痛 2.  脹痛 3.  刺痛 4.  酸痛
総合問題(専門科目)
問題 139 「28歳の女性。第一子を出産したが、乳房の張り感はなく、母乳の出が悪い。産後の疲労感はある。なお、出産時には出血量が多かった。顔色はくすんだ黄色、舌質は淡白、脈は虚細。」本症例で最も考えられる病証はどれか。 1.  陽虚 2.  痰飲 3.  血瘀 4.  気血両虚
総合問題(専門科目)
問題 140 「28歳の女性。第一子を出産したが、乳房の張り感はなく、母乳の出が悪い。産後の疲労感はある。なお、出産時には出血量が多かった。顔色はくすんだ黄色、舌質は淡白、脈は虚細。」本症例の乳汁分泌を促すために頻用されている経穴はどれか。 1.  地機 2.  至陰 3.  膻中 4.  関衝
鍼理論
問題 143 WHOの「鍼の基礎教育と安全性に関するガイドライン(1999年)」において、鍼通電療法を行ってはならないのはどれか。 1.  ペースメーカーを使用している者 2.  インプラントを使用している者 3.  人工関節を使用している者 4.  ステントを使用している者
鍼理論
問題 145 B型肝炎患者の肩こりに対する鍼施術で正しいのはどれか。 1.  施術者はワクチン接種が法的に義務づけられている。 2.  刺入した鍼はウイルス付着物として扱う。 3.  抜鍼後、出血していなければ素手で後揉法を行ってもよい。 4.  鍼刺し事故の場合はすぐに酒精綿で圧迫する。
鍼理論
問題 146 刺鍼局所に起こる神経原性炎症について正しいのはどれか。 1.  ノルアドレナリンが関与する。 2.  単シナプス反射によって起こる。 3.  血漿蛋白が漏出する。 4.  皮膚のみで起こる。
鍼理論
問題 147 下行性痛覚抑制系による鍼鎮痛の特徴について正しいのはどれか。 1.  発現までに時間がかかる。 2.  大脳皮質感覚野で起こる。 3.  効果は刺激周囲に限られる。 4.  刺激終了後すぐに消失する。
鍼理論
問題 149 鍼治療による生体防御反応に最も関係するのはどれか。 1.  アセチルコリン遊離 2.  体性-内臓反射 3.  サイトカイン産生 4.  パチニ小体興奮
鍼理論
問題 150 ストレス学説において初めに加えられたストレッサーに対してのみ有効な抵抗を現す時期はどれか。 1.  ショック相 2.  反ショック相 3.  交絡感作期 4.  疲憊期
灸理論
問題 153 通常用いる透熱灸で正しいのはどれか。 1.  大豆大の艾炷を用いる。 2.  施灸でできた痂疲は取り除く。 3.  精製度の高い艾を用いる。 4.  艾炷底面の燃焼最高温度は約150℃である。
灸理論
問題 155 WHOの「鍼の基礎教育と安全性に関するガイドライン(1999年)」において灸治療の禁忌はどれか。 1.  低血圧 2.  高熱 3.  便秘 4.  月経痛
灸理論
問題 158 ラットの背部への施灸において同一脊髄レベルでの神経損傷により軸索反射が消失するのはどれか。 1.  脊髄神経を脊髄神経節の末梢側で切断 2.  脊髄神経前根を切断 3.  交感神経を灰白交通枝で切断 4.  脊髄後角を破壊
灸理論
問題 159 ブラジキニン発痛作用を増強させるのはどれか。 1.  CGRP 2.  エンケファリン 3.  サブスタンスP 4.  プロスタグランジン